**稼働平準化に向けた6回シリーズ**第5回
1.沖縄の宿泊施設が抱える「稼働平準化」という課題
2.梅雨は弱みではない。「グリーンシーズン」という売り方
3.冬の沖縄は最高のシーズン。避寒・ウェルネス需要を取り込む方法
4.OTAの写真は夏だけでは売れない。季節で写真を入れ替える戦略
5.価格を下げずに閑散期を埋める宿泊プランの作り方
6.Wagamama Lab流「稼働平準化診断」と改善事例
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5.価格を下げずに閑散期を埋める宿泊プランの作り方
宿泊施設の閑散期になると、「予約を増やすために料金を下げる」という施策を取りがちです。
しかし、値下げによって客室が埋まっても、客室単価が下がれば、売上や利益が思うように伸びないことがあります。
そこで重要なのが、**「安くする」のではなく、「その時期だから泊まりたい理由をつくる」**という発想です。
多くの宿がやってしまうこと
閑散期になると、
・料金を下げる
・OTAのセールに参加する
・夏に撮影した写真をそのまま使う
・夏と同じ内容の宿泊プランを販売する
といった対応になりがちです。
しかし、これでは旅行者に「今、この宿を選ぶ理由」が伝わりません。
特にOTAの写真が海やプールなど夏の写真だけでは、梅雨や冬の旅行者に「夏に行く宿」という印象を与えてしまう可能性があります。
写真やプラン内容も、季節に合わせて変えることが大切です。
①「梅雨」を隠さず、価値に変える
例えば梅雨。
「雨だから予約が少ない」と考えるのではなく、**「雨だから美しい沖縄」**を売ります。
濃くなる森の緑、雨に濡れた植物、カフェで過ごす時間、沖縄料理や文化体験など。
「雨でも楽しめる」ではなく、**「雨の日だから楽しみたい」**という体験を提案するのです。
②「沖縄は夏だけじゃない」食旅
沖縄旅行=海というイメージから離れ、食を旅行目的にする方法もあります。
沖縄そば、島野菜、地元の魚、沖縄料理、ローカル市場、カフェなどを組み合わせ、
「沖縄の食を楽しむために訪れ、この宿に泊まる」
という流れをつくります。
天候に左右されにくい「食」は、閑散期の新しい宿泊理由になります。
③ワーケーションで「滞在そのもの」を商品にする
さらに、1泊の観光需要だけでなく、3泊・7泊などの長期滞在を狙う方法もあります。
Wi-Fi、ワークスペース、周辺のカフェなどを紹介し、
「仕事をしながら沖縄で暮らす」
という価値を提案します。
単純な連泊割引ではなく、「沖縄で働き、休み、暮らす」という過ごし方そのものを商品にすることがポイントです。
夏は「海」。
梅雨は「森・緑」。
食旅では「沖縄の味」。
ワーケーションでは「沖縄で暮らすように働く」。
このように、季節や目的ごとに主役を変えることで、新しい宿泊需要をつくる。
価格を下げる前に、
「この時期だから、この宿に泊まりたい理由は何か?」
を考えてみる。
Wagamama Labでは、宿泊施設の稼働状況やターゲット、OTAでの見せ方などを整理し、「誰に・何を・いつ・どのように売るのか」という視点から宿泊プランづくりをサポートしています。
閑散期だから値下げするのではなく、閑散期だからこそ泊まりたい理由をつくる。
それが、価格競争に頼らず、年間を通じて選ばれる宿をつくるための一つの方法です。
Wagamama Lab
代表 國吉 静
2026年10月14日 10:12
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